
吉本 一穗 教授 [博士(工学)]
吉本研究室(創造理工学部 経営システム工学科)
所在地:西早稲田キャンパス51号館
http://www.yoshi.mgmt.waseda.ac.jp/
吉本ゼミの特色は、2~3週間の「工場実習」と、海外の工場に行くことも多い「企業プロジェクト」。どちらも、その工場が実際に抱える問題点をチームで分析し、改善方法の提案をまとめあげるという実践的な研究活動なのです。特に「企業プロジェクト」は、実際に企業から「これを改善してほしい」と依頼が来たもの。当然、具体的な結果を出すことが求められます。これは相当勉強を重ねていないと無理ですよね・・・。「企業プロジェクトには、1年生から参加できますよ」。え?入学したばかりで?
「5人のチームなので、1年生でも一人分の働きが必要で不安でしたが、上級生のおかげで頑張れました。早い時期にプロジェクトに参加したことで、その後漠然と勉強するのではなく、何をどう学ぶかという姿勢が作れたと思います」
(4年・三好 加奈子さん)。
修士1年・佐藤 真さん
よほど優秀でないと務まらないのでは、という印象を受けた人もいるかもしれませんが、吉本ゼミのゼミ生も、最初はみんな「この間まで高校生だった」普通の学生。先生や先輩に力を貸してもらって成長していくのです。吉本先生は「普通は教員は奥の部屋を使うんだけど、私は引っ込まないように研究室のレイアウトを変えました」。ゼミ生と接する時間をなるべく長くしているため、指導やアドバイスが最適のタイミングで行われます。
「経営システム工学科の中でも、人気の高いゼミなんですよ。最終的にこのゼミに決めた決定打はゼミの雰囲気が良いことでした。今では、家族以上の結びつきが生まれています」(修士1年・貝原 祥之さん)。
毎年先生が鮭を買ってきて、自ら筋子からイクラを作ってふるまってくれる「鮭パーティ」、お正月に先生の自宅で開かれる「バー吉本」など、OBを含めたゼミ生同士の交流の場も多く設けられています。楽しく過ごしつつ先輩の話が聞ける、相談できる。その絆をベースに、実習で力をつけていく。それが吉本ゼミなんですね。



経営システム工学分野の中で、施設計画・ロジスティクスの設計、つまり工場・オフィス・店舗の立地点の選択、内部の設備配置設計に使える技法を開発、また国内外からの部品の調達から消費者への製品の輸送・配送ルート設計などをテーマとする「実践的な研究室」だ。
修士1年・貝原 祥之さん
4年・三好 加奈子さん
受験生のみなさんに期待することは、数学・物理などの基礎に加え、「実務に供しうる知識と実践力」、そして自分が行おうとしていることの「波及効果・結果(善悪両面)を予測できる力」をつけることです。以下の2冊の本はその助けになるのではないでしょうか。
『ザ・トヨタウェイ(上・下)』
ジェフリー・K・ライカー著(日経BP社)
世界最大の自動車メーカー、トヨタ自動車が、全世界の事業体で同じ価値観を持てるよう明文化したのが「トヨタウェイ」です。「知恵と改善」と「人間性尊重」この2つを柱とする「トヨタウェイ」を解説するこの本からは、製造現場の実際も垣間見ることができます。
『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』
エリヤフ・ゴールドラット著(ダイヤモンド社)
機械メーカーの工場長が主人公の、工場の業務改善プロセスを主題にした小説。赤字続きで閉鎖寸前の工場を、3か月でどうやって立て直すか・・・! 物語の中に工場の生産性向上方法、作業の効率向上方法など実践的な考え方が盛り込まれ、経営工学の基本が頭に入ります。
(※書籍の紹介文は、取材者によるものです)