2009年度取材

若尾 真治 教授[工学博士]
若尾研究室(先進理工学部 電気・情報生命工学科)
所在地:西早稲田キャンパス63号館
http://www.eb.waseda.ac.jp/wakao/

電気を無駄なく使う方法を探せ!

 私たちの暮らしにおいて最も身近なエネルギー、「電気エネルギー」。現在、環境問題の観点からも既存のエネルギーを効率よく使い、新たなエネルギーを開発することが求められていますが、その方法について研究しているのが若尾研究室です。「電気エネルギーの研究で困るのは、電気は見えないということ。そこで、コンピュータ上で物理現象を再現して、見えるようにする。そうすると、モーターなんかでも『ここがちょっと無駄なんじゃないか』ということがわかります」。
 そして、個々の機械だけでなくシステム全体を見て、もっともあるべき姿とはどんなものかを考える研究も行っています。たとえば電気エネルギーの供給には、巨大なネットワークシステムが構築されていますね。このシステムのある1つの性能を改善しようとすると、よくあることなのですが他の性能が落ちてしまう。この中で、最もバランスの良い改善点を見つけ出すためにコンピュータで隠れた情報を掘り起こして判断するのだそうです。

地球の未来に直結した研究

 具体的な研究内容をうかがうと、「太陽光発電で日射量の変動を予測する技術(修士1年・鈴木 孝宣さん)」「生物の進化を模した”遺伝的アルゴリズム”を用いた、性能のいいモーターの設計(修士1年・鶴見 祐輔さん)」・・・さすが修士ともなると高い専門性が求められます。「研究内容が直接世界に役立つところが魅力。もちろん理解するのは大変ですけどね(修士2年・高安 健太さん)」。やっぱり専攻している人にとっても難しいんですね!(当たり前です) ただし、「高校までの勉強とは全然レベルが違って苦労した科目が、若尾先生に教わってすんなり理解できたり(修士2年・佐藤 勝則さん)」と、若尾先生は例え話がうまくて、説明がとてもわかりやすいそうです。
 また、若尾研究室では、世界各国で開かれる国際会議への参加も推奨されいます。先生によると、自分の研究内容を知ってもらうためにみんな本気で準備し、立派にやりとげて帰ってくるとのこと。「学会終了後の観光の方が楽しみみたいなんですけどね(笑)」。
 インタビュー中も和気あいあいとした雰囲気の若尾研究室。「研究」と「楽しい学生生活」のバランスの良さは、西早稲田キャンパス随一!?との噂です。

修士1年・鈴木 孝宣さん 修士1年・鶴見 祐輔さん 修士2年・高安 健太さん 修士2年・佐藤 勝則さん

 「雰囲気がいい」ことで知られる若尾研究室。「先輩に誘われて富士山に登って来ました!」「ソフトボール大会には先生も参加」など、楽しいエピソードには事欠きません。写真はソフトボール大会用に作ったオリジナルTシャツ。


 コンピュータを用いて再現した、同期モータ内部の電磁現象。目に見えない現象をコンピュータ上で再現してさまざまな情報を抽出し、機器の設計に活かします。



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