
向後 千春 准教授 [博士(教育学)]
向後 千春研究室(人間科学部 人間情報科学科)
所在地:所沢キャンパス 人間科学部
http://kogolab.jp/wordpress/
小学校から高校まで、だれもがずっと「教室で教えられる」体験をしてきて、「学ぶ・教わる」と聞くとまず学校の授業を思い浮かべる人も多いはず。でも学校の先生だけが先生ではありません。「親が子に教える、アルバイト先で先輩が後輩に教える・・・誰もが必ず『先生』の立場になることがある」と語る向後先生。先生の役割とは、生徒がどう間違っているのかを発見して指導すること、生徒を観察して正答率60%ぐらいの問題を常に与え続けることなのだそう。
「知識を伝えるだけなら、教科書やビデオでもいいんだよね」。今までみなさんが教わってきた先生たちは、どんなふうに教えてくれていましたか?先生が着ているのは、
2008年のゼミオリジナルTシャツ
ゼミは自分の研究内容とその方法を2分で発表することから始まりました。興味の赴くままに研究できることで人気の向後ゼミ。今年は男子学生が多く、ゼミ中もメンバーの発言には盛大にリアクション、とパワーが満ち溢れています。「やるときはやる、メリハリのあるゼミだと思います。向後先生は親戚のおじさんみたいで(笑)親しみが持てますが、『自分で学ばせる』ことには厳しいんです」。
ゼミの最中、先生はあまり直接指導は行いません。先生がなにもしないって?・・・塾講師の経験を経て大学に戻った石川 奈保子さんは、「先生は一見眺めているだけですが、裏にはしっかりした前準備などがある。そういう姿勢も、『教えること』の教材なのでは」と鋭く評します。
「人は生活の中で、常に学んで教えている。人生はすべて“学び”」と向後先生が語るように、“教える”という科学は、生涯役に立つ学問分野です。高校までの勉強の仕方とはまったく違う学び方・教え方について、考えてみませんか?石川さんは、オープンキャンパスで向後ゼミのパネルを見て「これだ!」と直感したという


自転車を練習するならまず足で蹴って進んで、次はブレーキをかけ、次に曲がり、そしてペダルを漕ぐ・・・と、簡単なところからステップアップするほうが、「転んで覚える」より効率的なんだそう。そんな「うまく教えるやり方」を追求する学問がインストラクショナルデザインだ。

「教えることの復権」
大村 はま、苅谷 剛彦・夏子著(ちくま新書)
「新編 教えるということ」大村 はま著(ちくま学芸文庫)
大村 はまさんの本はおもしろいよ。学校の先生なんだけど、教えるということを子供の目線で考えた人。どういうふうに教えたらわかってくれるかってことだけをね。