2010年度取材

20世紀初頭、ニューオリンズで生まれたジャズ。
さまざまに派生していく中で、発祥当時の魅力を引き継ぐ
「ニューオリンズジャズ」に特化したサークルが
早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブです。

笑顔に溢れる音楽との出会い

「ジャズ」と聞くとみなさんは何を思い浮かべるでしょうか? 暗めの照明のバー、カウンターに座り、手元にはお洒落なお酒・・・、大人の音楽というイメージではないでしょうか? しかし、ニューオルリンズジャズクラブはそんなイメージを真っ向から打ち壊します。太陽の下、外で陽気にジャズを演奏するのが特色で、その楽しそうな雰囲気に惹かれた、と幹事長の今泉まりさんは語ります。

「ニューオリの演奏を見て『人が笑ってるジャズって初めて見た!』と感動したんです。私は高校で吹奏楽部に所属していたので大学でも音楽をと思い、いろいろと探していたのですが、その演奏を見て入ることを決めました。あと、サークルだけど練習はきっちりやるところも魅力的で。絶対参加の練習は週1回あって、あとは自主錬なんですけど、多い人では毎日練習していますね」
 楽しそうな笑顔でいっぱいのニューオリの演奏。自分たちで企画する定期演奏会以外に各種イベントに出演することも多く、その数は年間40本以上にも及ぶとのこと!
 「芸能人から出演依頼を受けてパーティーのBGMを演奏したり、町興しイベントとかジャズフェスティバルに出演することもあります。私が一番好きな活動は、年に何回か行う地方での演奏で、最近では金沢や長野などに行きました。みんなでバスに乗って行くんですけど、それが修学旅行みたいでわいわいがやがや(笑)。町の人もすごくあたたかく迎えてくれますし、現地の美味しいものをたくさん食べさてもらえますので、みんないつも喜んでいます」

毎年12月に行われる演奏会が一年の集大成。衣装もバッチシ決めて臨みます。 部室の壁にはたくさんアーティストの写真が。昔からあって誰が貼ったかは部員もわからないとか。


毎日、誰かしらがやってきて練習をしているので、部室から音が絶える日はありません。

いろんなイベントに引っ張りだこのニューオリですが、意外にも、メンバーのなんと半分以上は初心者だそうです。
 「楽器経験のある人が多いように思われるんですけど、トランペットやクラリネットのような、中高の吹奏楽部での経験者が多そうな楽器でも初心者ばかりです。不思議なんですけど、ニューオリンズジャズは技術的なうまさよりも、アドリブとかその人の持ち味が大事だと感じるんですよね。だから逆に初心者の子の方がうまいこともありえるんです。『サークルのみんながうまいからそのレベルに追いつきたい、もっとうまくなりたい』、そういう人は毎日部室に来て、練習に励んでいますね。自分のやる気次第でどんどん上手に演奏できるようになってますよ」
 今泉さんのような努力家が集まるニューオリ。5泊6日の練習合宿では睡眠時間が3時間、なんてこともあるようです。
 「合宿では夜まで練習しているんですけど、サークル内で組むバンドをいくつか掛け持ちしていると、午前2時くらいまで練習が続くときもあります。わたしも夜遅くまで練習していたので、楽器を弾きながら寝ていたことなんかもありました。もはや本能みたいなものですよね(笑)。でもそんな身体の一部ともいえるような音楽に出会えたことは素敵なことだと思っています」


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