2010年度取材

地球にはまだまだ誰も知らない未知の世界がある。
誰も行ったことのない洞窟の探検、前人未到のルートでの登山、
はたまた未確認生命体の捜索まで、未知なるものがあればどこでも向かう。
それが早稲田大学探検部です。

地下に広がる未知の世界

世界中の未開地などを探検している早稲田大学探検部。しかし、科学が発展しインターネットで簡単に航空写真が見られる現代で、未知の世界なんて存在するのでしょうか。
 「実は意外と未知の世界はあるんですよ。洞窟なんかいい例です。毎年国内でだけでも1つくらいは新しい洞窟が発見されますし、既に知られている洞窟でも詳しく調べてみたら空間があった、なんてことはたくさんあります。すごいのを言えば、2006年にグルジアで発見された洞窟。なんと高低差が2300mもあるんです! いつかは行ってみたいなと思ってます」
 と幹事長の佐野洋輔さん。これまでの大学生活でたくさんの場所を探検したそうです。行き先は国内外問わず。どこへでも向かいます!

「授業期間中は国内での探検がメインです。ロープを伝って下ったり、狭い場所をくぐり抜けて進んだり、危険はつきものなので、日頃から念入りな準備とトレーニングを行なっています。長期休暇には国外の土地に旅立ちます。去年の夏はインドネシアのジャングルの奥地にある前人未踏の洞窟の内部調査。最寄りの村からボートで川をさかのぼって2日、さらに2日ジャングルを歩いてやっと到着するようなところにあります。入り口付近には壁画があり、研究もなされているのですが、内部には誰も行ったことがなかったんです。だから挑戦しようと。調査では写真撮影、測量などを行い、地図も製作しました」
 この地図には地形やその岩石の組成などが事細かに記述され、専門誌に掲載されるほどの出来栄えだとか。探検部はアカデミックでもあるんですね。

探検部が人類で初めて乗り込んだ洞窟。丹念に内部を調査します。 巨大な洞窟の中には川が流れていることも。肩までどっぷり浸かりながら進みます。


早稲田大学探検部の活動は未開地の探検だけではありません。未確認生命体の捜索も行います。その活動は、OBで作家の高野秀行さんが探検部での経験を記した『ムベンベを追え』にもあるように、かなり本格的。
 「2009年に、パプア・ニューギニアに翼竜の生き残りを探して、奥地の村に滞在したことがあります。現地の目撃者たちに絵を描いてもらったりして探したのですが、その絵というのが本当に適当。アンパンマンみたいなものもあって全然参考にならなかったんですよね(笑)。しかも滞在場所がとんでもないところだったんです。子どものサッカー大会での揉め事をきっかけに大人総出の大喧嘩をおっ始め、最終的にひとりの男が相手の首をナイフで刺してしまったり、妻に浮気された夫が浮気相手に復讐するために隣町から刃物持って襲撃してきたり・・・。そんななかで頑張ったんですけど、残念ながら翼竜は見つからず仕舞い。まぁ、生きて帰れただけよかったと思うべきなんでしょうけど」
 普通に暮らしてたら一生絶対経験できないことですね! これらの活動はほんの一例で、探検部に入れば常にスリリングな経験ができるとのこと。受験勉強を頑張って勝ち取った早稲田での大学生活を、体験部で刺激あるものにしてみてはいかがでしょう?

行き先は本当に多種多様。山を流れる急な沢を登ることもあります。

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