2010年度取材

百キロハイク、早稲田祭と共に早稲田三大行事に数えられる早慶戦。
その早慶戦を陰ながら支える「早慶戦支援会」
早慶戦に携われる唯一のサークル。
愛校心溢れる人たちがたくさんいます。


幹事長の河 和機さん 部室に飾られたサイン。
プロ野球で現在も活躍している選手のサインもあります。

待ち合わせの場所に着くと幹事長の河 和機さんは学ランで私たちを迎えてくれました。「これぞ、早大生!」という出で立ち、早慶戦支援会(以下、支援会)の方々はこのように熱い人たちが多いのでしょうか?
「会員によりますけど、普通の学生さんよりかは早稲田好きってのが多いです。『早慶戦』ってサークル名に入っているのはうちだけなので、それに興味を持ってくれた人とか。特に僕の代には応援部大好き、野球部大好き、みたいなのがたくさん(笑)。僕も早慶戦だけでなく、六大学野球のほかの試合も観戦してますよ」

実際に活動をするのは、早慶戦が行われる5月と10月のみ。ふたつの月は、入場する順番を前もって決める抽選会、当日の警備と観客の誘導やその準備などと大忙しですが、残りの月は活動がありません。そのため、会員のほとんどは他のサークルとの掛け持ちをしていて、タップダンスをやったり合唱をする人もいるとか。
 それでも部室は常に空いているため、暇なときに行くと同じように暇している人が誰かしらはいるそうです。大学では、次の授業が1時間半後などということが往々にしてあるもの、そんなときにふらっと立ち寄れる場所があるのはうれしいですね。

また、支援会は、早慶戦の主役である野球部や、早大生の先頭に立って応援する応援部とも交流が深いんです。
 「野球部さんからは全員の名前が入ったサインボールや色紙を毎年もらってます。部室がちょっとした博物館みたいな感じです(笑)。応援部さんとも当日の誘導は一緒にやっていて、試合後の打ち上げにも呼んでもらったりしますね。応援部の飲み会とか独特の雰囲気でおもしろいです」


早慶戦では、座席は満員。
観客が無事に入場できるように誘導が一番の仕事。

支援会の一番の仕事は、地域住民から苦情が来る、前日から泊り込み組を作らないことと当日の学生の誘導です。
 「泊り込みはひとつの学生文化だとは思うんですけど、やっぱり地域住民の方が迷惑しているので・・・。変わった人たちもいて午前3時ごろにどこからともなく歩いてきて『電車を使わずに歩いてきた、これは泊り込みじゃないから許してください』とか言ってくるんです、『それ、始発で来ても結果変わらんやん』って思うんですけどね(笑)」
 支援会の会員が球場に入るのはすべての学生の入場の後。観客席を埋め尽くすほどの早大生が応援に駆けつけるため、座席は最後尾で立ち見になってしまうそうです。
 「当日は夜通し活動してるんで、試合が始まる頃には疲れてしまって。応援部がファンファーレを演奏すると『あぁ、今回も無事に始めることができたなぁ』と感慨深くなります。でも、不思議なのは、どんなに疲れてても早稲田に点が入って『紺碧の空』が流れると元気が出てきて大きな声で肩を組んで歌うんですよね、みんな(笑)」
 みなさん、根っからの早大生ですね! 『紺碧の空』はサークルを問わず、早大生の大半が歌えるソウルソング、合格を果たしたら、すぐにでも覚えましょう。きっと役に立つはずですよ!


受験生へのメッセージ

 「僕は地元の国立を蹴ってこっちに来たんです。なんで早稲田を選んだのかというと、全国から人が集まっているから、『早稲田ですごい人に会える!』って期待があったんです。その期待も裏切られることはなかったですね。3年で卒業する人もいれば、8年でようやくって人も。自分にない経験を持っている人が早稲田にはたくさんいるので、受験生には合格したら、そういう人との出会いを味わってもらいたいです」
神宮球場の周りには「長蛇の列」という言葉がぴったりな本当に長い列が出来ます。
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