
アカペラ――楽器の伴奏なしで、声だけでハーモニーを奏でる音楽。
「人間の声」の持つ温かさや奥深さ、そして
音をコントロールする技術力に魅了されます。
早稲田から、プロのアカペラグループを数多く輩出したSCSの紹介です。
アカペラサークル「Street Corner Symphony(SCS)」幹事長の吉川豊清さん。ライブに向けたオーディションの直後だったため、「そのせいで喉が・・・」とガラガラ声を押してのインタビューとなりました。季節ごとに行われるライブに出場できるのは、現在SCSで活動している36バンド中、オーディションで選ばれたバンドだけとのことで、相当な量の練習をこなして臨んだことがうかがえます。なぜそこまでアカペラに打ち込めるのでしょう?
「このサークルのメンバーは、すごくいい奴らばかりなんです。歌うこと、そしてアカペラが大好きな人間ばかりで、上手くなるために真面目に取り組んでいる。最高の仲間達と、最高の音楽であるアカペラを続けられるというのが、やっぱり一番のモチベーションかなと思います」
SCSは今年で創立25周年。長い伝統を持つ彼らの練習には、妥協は許されません。
「SCSはゴスペラーズをはじめ、プロとして活躍するバンドも多数輩出しています。もちろん、ずっと張り詰めた空気を保つわけではありませんが、偉大な先輩方の意志を引き継ぐ者として、下手な真似はできません」
季節ごとのライブは大きなホールを貸切にして行います。

| サークル名 | : | Street Corner Symphony |
|---|---|---|
| 活動内容 | : | 年3回のライブ&それに向けた練習 |
| 活動日 | : | 週1回の練習(自主練習を含まず) |
| 部員数 | : | 150人程度 |
| ホームページ | : | http://www.scs.gr.jp/ |
屋内だけでなく、街に繰り出して曲を披露することも。アカペラといえば、楽器を一切使わずに演奏するのが一番の特徴ですが、その醍醐味は?
「たとえば“ド”の音を出すとなったときに、楽器とは違って完璧なドの音が常に出せるかはわからない。お互いの体の調子や気持ちが音に表れるからです。だから、心の繋がりによってそれを読み取り、合わせることでハーモニーをつくっていく必要があります。改めて考えると、すごく深い音楽をやっているなと思いますね」。伴奏に頼らずに、常に正確な音程を発するというだけでも大変なことに感じてしまいますが、「単に音程が合っているだけではうまくいかないことも多々あります」と、吉川さんはその奥深さを語ります。音の出し方や声量バランス、リズムなど、あらゆることに気を配って初めて、アカペラならではの美しい響きが生まれるのだそうです。
最近は「声の大事さ」を強く意識するようになったという吉川さん。部屋を加湿したり、マスクを着けたりといったケアを日常的に心がけています。「自分の声」だけで勝負するジャンルだけに、ハーモニーづくりは体調管理から始まるのですね。
楽器が必要ないことから、興味を持ったらすぐ始められるのもアカペラのいいところ。本気でアカペラに打ち込むSCSで、あなたも「未来のゴスペラーズ」を目指してみませんか?