2010年度取材

早稲田大学モダンジャズ研究会は、長い伝統と
多くのプロを輩出してきた実績を誇る老舗サークル。
彼らが大事にするのは「自由な雰囲気」。
好きな人が好きなときに好きなだけジャズを楽しんでいます。

ジャズと言ったらモダンジャズ研究会

早稲田大学モダンジャズ研究会は50年を越える歴史を持つサークル。特に1970年代のジャズブーム時には「ジャズと言ったらモダンジャズ研究会」とまで言われるほどの知名度を誇った伝統があります。「モダンジャズ」とは、幹事長の田村亘さんによると「『ジャズ』の発祥は1920年代のニューオリンズなんですが、僕たちが演奏するのは、1950年代のニューヨーク発祥のジャンル」とのこと。「カフェでかかっている曲をイメージしてもらえるといいと思います」と説明してくれました。あのおしゃれなやつですね!
 翌日に控えるライブへの最後の詰めの練習の合間のインタビューで、田村さんは少々お疲れの様子。ライブに懸ける姿勢が伝わってきます。年間にどれくらいライブを行うのでしょう?
 「4月、6月、11月、12月、2月の年に5回ですね。いろんな場所でやらせてもらうのですが、4月、12月は南青山にある『BODY&SOUL』というジャズバーで演奏しています」。このお店、一流ジャズミュージシャンの演奏の予定が毎晩入るという、お客として行くだけでも敷居の高そうな超有名店。さすが伝統あるサークルです。事実、モダンジャズ研究会は数多くのプロも輩出しています。

「本場のアメリカで活躍中の鈴木良雄さんや増尾好秋さんなど、日本のジャズ界を代表する二人を始め、プロの方々を多く輩出しています。タレントのタモリさんもOB のひとりなんですよ。実は『タモリ』という芸名の由来はモダンジャズ研究会にあるんです。タモリさんが入会した当時、ジャズの言葉をひっくり返すのが部内で流行っていて、1年生のタモリさんが『森田一義です』と自己紹介したら、先輩が『じゃ、今日から君はタモリね』ってことで生まれたあだ名だそうなんですよ(笑)」。

雰囲気のあるジャズバーでのライブの様子。この日のために練習に励みます。


OBのすごさにびっくりなモダンジャズ研究会ですが、伝統だけで有名店で演奏させてもらえるわけもなく、今現在もそれだけの実力が認められているんです。では、今のメンバーはどんな人たちなんですか?
 「いろいろだと思います。大学を受験せずジャズで生きていくと決めた人もいれば、音楽なんて初めてですという人も。初心者の方が多いくらいですね。今、一番熱心に練習して一気に腕を上げた人は高校3年間はバリバリの陸上部でしたって人だし、練習すれば大学から始めても上手くなれますよ」
 練習に裏打ちされた演奏力、長い伝統と有名OBの存在から、部活のような雰囲気をイメージされそうですが実際は正反対だとか。
 「一切の強制がない自由なサークルなんですよ。練習参加も自由、合宿参加も自由。ライブ参加ですら自由(笑)。逆にここまで自由なのも珍しいんじゃないかと思っているくらいです。これは創立以来、ずっとそうだと聞いています。それでも多くの人が練習やライブ、合宿に参加するところは自慢したいポイントですね」

自由参加の練習ですが、毎日多くの部員が集まります。 ジャズだけでなく、みんなで遊びに繰り出すことも。

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