
ラテン楽器を手に踊る、早稲田のお祭りごとには欠かせない存在。
早大ラテンアメリカ協会は1950年創立の歴史あるサークルで、
長年、早稲田を盛り上げてきました。
そこには彼らの音楽のように、陽気な人たちが集います。
3日間にわたり行われる早稲田の入学式。キャンパスは新入生と、彼らをサークルに勧誘しようとする在校生とで毎年ごった返しています。そんなキャンパスのど真ん中で突如演奏を始めるのが、「早大ラテンアメリカ協会」。彼らの演奏に合わせてさまざまなサークルが看板を振って盛り上がる光景は、すでに入学式の風物詩になっています。
「僕たちが演奏するジャンルはブラジル音楽全般で、新歓で演奏していたのはサンバの『バツカーダ』といって、打楽器だけの曲です。それに歌を乗せたのが『サンバ・ジェン・ヘド』。ギター1本でやるものもあれば、15人くらいでやるものもあります。にぎやかな曲ばかりだとに思われがちですが、ボサノバのようなしんみりとした曲もやっているんですよ」と幹事長の磯貝智樹さん。
幹事長の磯貝 智樹さん
新歓期にラテアメの音楽に合わせて各サークルが踊り狂う様子は毎年の恒例です。
入学式以外にも年5回のライブなどたくさんの演奏の機会があります。特に一年の締めくくりである年末のライブは大盛り上がりだとか。
「年末のライブには毎年20バンドくらいが出て、2日間にわたって朝の11時から夜の11時くらいまでずっと演奏します。サークル内でバンドは自由に組めるので、やりたいと思った人がバンドマスターになって、メンバーに声掛けするという形を取っています。部員が30~40人くらいしかいないため、多い人は10バンドくらい掛け持つことも。そうなると全行程の半分くらいに出てることになるので、結構大変です(笑)。でも練習の成果を披露できるのは嬉しいし、お客さんからレスポンスが返ってくるときにはすごくやりがいを感じます」
今ではほかの部員を引っ張る磯貝さんですが、入ったときはまったくの素人だったとか。
「ラテアメに入ったいきさつは、僕の場合は新歓期にたまたま誘われて、部室に連れてこられて(笑)。中高とスポーツをやっていて楽器は触ったことなかったんですが、ラテアメの楽しい雰囲気が好きでそのまま残った感じですね。吹奏楽やってたとか、純粋に音楽やりたくて入る人もいるので、楽器経験者と未経験者は毎年半々くらいです。でも、そもそもブラジル音楽の楽器をやったことのある人なんてほとんどいないので、楽器経験者も未経験者もみんなゼロからの、いい意味で同じところからのスタートです」


昔からの雰囲気が残された、大隈講堂裏の部室。大隈講堂裏の部室も、ラテアメの魅力のひとつ。ほとんどのサークルの部室は戸山キャンパスの隣の学生会館にありますが、そちらとはどういった違いがあるのでしょうか。
「小野記念講堂のところにあったサークル棟が学生会館に移転したときに、この大隈講堂裏の建物だけは移転の対象にならなかったんです。昔はサークル棟って24時間使ってよかったので、その名残でここも24時間使えるっていう。大隈講堂裏のサークル内の自治ってことで自由にやらせてもらってます。昔ながらの学生の雰囲気がありますね。演劇系サークルがずーっといい声で発声練習してたり(笑)。活動内容とは別に、この環境自体が魅力的かもしれません。学生会館とは決定的に違う、ほかのサークルにはないところですしね」