
日本の古典芸能を代表する「能」を学び、謡い、舞う。
まず動いてみること、体で感じること。
そこから古典文化の理解が始まります。
戦前から続く、伝統あるサークルです。
学生会館の地下にある「能舞台」、大学内にこんな設備があることにまずびっくり。中にはいると、白足袋をはいたメンバーたちが、鏡に向って稽古中。室内には独特の旋律にのせた、朗々とした声が響いていた。
かなり本格的な動きと発声だったので、大学にはいる前からやっていた人たち? と思ったら「いえ、サークルにはいる前は、能を見たこともないという人がほとんどです」と、副幹事長の長山さん。新入生歓迎会で初めて能の舞台を見て入部する人も多いらしい。
そんな初心者も、入会して1ヶ月後には初舞台を踏むのだそうだ。プロの能楽師の指導を受けられるとはいえ、1ヶ月で舞台? 能を理解するだけでも大変そうなのに?

「難しいことはあとにして、まず動いてみる、大きくはっきり声を出す。それで初歩的な演目をマスターしたら、とりあえず舞台に出ます(笑)。最初から高尚なものを要求せず、スモールステップでやっていくんです。これが観世会の長い伝統でつちかわれてきた稽古方式です」。まず体で覚え、興味を持ったらプロの舞台を見たり、図書館で調べたり。そうやって少しずつ、理解を深めていくのだという。
メンバーに能のどこがいいのかを聞くと、次のような声があがった。
・旋律が心地よい
・体を動かすのが楽しい
・ポーズを決めるのが快感
・着物が着られる
・だんだん奥深さがわかってくる
・礼儀作法が身に付く
「礼儀作法」という答には納得。実はこのインタビュー、能舞台下の板の間に正座で行った。インタビュアーは途中で足をくずさせてもらったが(すいません!)、メンバーはしっかり背筋を伸ばし、きちんとした言葉遣いで答えてくれた。伝統芸能だけに、礼儀作法には厳しいのだ。でも決して堅苦しい雰囲気ではなく、みんなとても明るくフランクで、仲がよさそう。能をやりたいというより、このアットホームな雰囲気にひかれてはいる人も多いのだとか。

1年生の弓座さんは「能のことは何も知らずに入り、先輩や師匠の先生と出会って、世界が広がりました。礼儀作法もそうですが、いろいろな意味で、とても自分を高められるサークルだと思います」と言う。能を通し、仲間や先生との出会いを通し、自分を磨く。それも「観世会」の伝統のようだ。

| サークル名 | : | 観世会 |
|---|---|---|
| 活動内容 | : | 能(観世流)の稽古・公演 |
| 活動のペース | : | 週2回 |
| 部員数 | : | 15名 |
| ホームページ | : | http://www.geocities.jp/kwanze_w/ |
| 連絡先 | : | 上記ウェブサイトの連絡先へ |
2008年秋の公演より。
公演は年に6回、他に他大学との合同公演や賛助出演もある。
能舞台でけいこ中
観世会では毎年3月(原則第一日曜日)に、1年の集大成としての自主公演会を行っています。
入場は無料なので、興味のある方は観に行ってみては?
場所:表参道・銕仙会(てっせんかい)能楽研修所
※ 2010年は3月7日(日)の予定。詳細は観世会HPをご覧ください。
月に2~3回、プロの能楽師である清水寛二先生の指導を受けています。
http://www.hibikinokai.com/members/shimizu.html
中学・高校時代は運動部。大学では違うことをやりたくて、観世会に入りました。
ここで人間的に大きくなれたと思います。何か変わったことをしたかったら、足もとの日本文化に戻ってみませんか。