2011年度取材

名門ジャズサークル「早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ」。
毎年行われる定期リサイタルは55回を数え、実力も折り紙つき。
通称「ハイソ」の名で親しまれる彼らは「かっこいいジャズ」を
持ち味に学内外へ活発なライブ活動を展開しています。

ビッグバンドで奏でる『ハイソサウンド』

「早稲田に唯一のビッグバンドジャズサークルなんです!」
 そう語ってくれたのは、マネージャーを務めながらトロンボーンプレイヤーとしても活動している前田さん。「ビッグバンドジャズ」とは総勢20名ほどで奏でる大規模なジャズ。アルト、テナー、バリトンの、それぞれ異なる音域で多彩なハーモニーを奏でるサキソフォーンセクション。力強い中低音でサウンドの骨格をなすトロンボーンセクション。華やかで突き抜ける高音を持つトランペットセクション。さらにジャズの要と言われるリズムをドラムス、ウッドベース、ギター、ピアノからなるリズムセクションが作り出します。

実は数えきれないほどのサークルが存在する、学生ビッグバンドジャズ大国の日本。しかし一口にビッグバンドといっても、それぞれサークルによって異なる雰囲気の曲を演奏しているんだとか。「ハイソが目指すジャズはかっこいいジャズ! 何年代のジャズをやるというような規定はないのですが、同じ仲間とずっと演奏していると『こういうのがかっこいい! ハイソっぽい!』というのがわかってくるんです。具体的にどういうの、と聞かれると困っちゃいますけどね(笑)」。
 そんな「ハイソサウンド」が発揮されるのが、毎年行われる定期リサイタルや日本全国から依頼される出張演奏などの活発なライブ活動。さらに山野楽器が主催する学生ビッグバンドジャズの登竜門として名高い「山野ビッグバンドジャズコンテスト」へも毎年出場。昨年は参加した全35バンド中第5位、そしてアルトサックスで優秀ソリスト賞に輝く実績も持ちます。「練習にはかなりの時間を割きます。週3回の練習日以外にも自主練もしますしね。でもたくさんの演奏の機会に恵まれ、その度にお客さんの喜ぶ顔に出会える。ハイソで過ごす音楽とまっすぐ向き合う時間は決して裏切りませんね」

トランペット・トロンボーン・サキソフォーンセクションの演奏の様子。音が何層にも重なる迫力のパフォーマンスです。
トランペットのソロ演奏。多人数ならではの重厚なバックコーラスで引き立てます。


音楽に割く時間は相当なもの。やはりジャズ一色の大学生活を送っているのでしょうか。「音楽にのめりこむ部員は確かに多いですね。でもジャズと練習だけしかないわけではありません。出張演奏は、報酬をいただいて『仕事』として行くんですが、学生のサークル活動でありながらこうした社会勉強ができるのは貴重なことだと思うんです。それに他大学のビッグバンドサークルとの交流も盛んで互いにライブにゲスト出演しあったりしています。すごい演奏技術のある学生や、私たちとはまた違ったジャズ観を持つ人たちに出会えて刺激的です。こんなふうに、内輪だけの活動だけでなく外部の人ともつながれる、世界が広い活動が自慢ですね!」

合宿での集合写真。50人もの大所帯です。チームプレーでジャズを奏でます。

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